満月の夕(ゆうべ)~酒井俊

「満月の夕(ゆうべ)という曲を知ってますか?阪神淡路大震災後の
復興への厳しい現実とそれに向き合う人たちの姿が歌われています。
オリジナルは、作詞された方、作曲された方それぞれのバンドバージョンがあるようです。

わたしは、4~5年前でしょうか、通勤で電車の乗り換えの時間待ちで、「吉野家」で朝食を
よく食べていました。そこで、この曲がよくかかっていたのです。
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歌っているのは、女性ジャズボーカリストの
酒井 俊(さかい しゅん)さんでした。
迫力のある声とギターの美しい音色がとてもいいのです。
この歌は、阪神淡路大震災の鎮魂歌ですが、私にとっては、
逆境に立ち向かうために元気づけられる曲なのです。

震災の日(1995.1.17午前5時46分)、朝からTVに映される惨状をずっと見ていました。
特に、木造家屋の多かった長田地区が火の海になり、燃え盛る炎が今でも忘れられません。

その後、オリックスブルーウェーブが「がんばろうKOBE」をスローガンに2連覇したり、
映画「男はつらいよ」で長田地区の様子が紹介されたりしたことも覚えています。
様々な問題を残していますが、新しい街として復興したことは、なによりだと思います。

「満月の夕」の歌詞を紹介します。

  満月の夕

風が吹く港の方から  焼け跡を包むようにおどす風
悲しくて全てを笑う   乾く冬の夕

夕暮れが悲しみの街を包む  見渡すながめに言葉もなく
行くあてのない怒りだけが   胸をあつくする

声のない叫びは煙となり    風に吹かれ空へと舞い上がる
言葉にいったい何の意味がある  乾く冬の夕

ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
解き放て 命で笑え 満月の夕

絶え間なくつき動かされて  誰もが時代に走らされた
すべてを失くした人はどこへ  行けばいいのだろう

それでも人はまた 汗を流し  何度でも出会いと別れを繰り返し
過ぎた日々の痛みを胸に    いつか見た夢を目指すだろう

ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
解き放て 命で笑え 満月の夕

ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
解き放て 命で笑え 満月の夕

とても歌いたい曲なのですが、これがむずかしくて・・・。
今夜も酒井さんの歌を聴きながら声を出しています。

by jblnouno | 2008-01-17 00:57 | 音楽  

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